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コイノス (将軍) : ミニ英和和英辞書
コイノス (将軍)[ぐん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [しょう]
 【名詞】 1. commander 2. general 3. leader 
将軍 : [しょうぐん]
 【名詞】 1. general 2. shogun 
: [ぐん]
  1. (n,n-suf) army 2. force 3. troops 

コイノス (将軍) : ウィキペディア日本語版
コイノス (将軍)[ぐん]
コイノス(希:Koῖνος、ラテン文字転記:Coinos、?-紀元前326年)はアレクサンドロス3世に仕えたマケドニア王国将軍である。
コイノスはポレモクラテスの子であり、「アレクサンドロスの側近のなかでも、もっとも信頼厚いひとり」であった〔アッリアノス, VI. 2〕。紀元前335年のアレクサンドロスの北伐においてコイノスは歩兵部隊を指揮した〔ibid, I. 6〕。翌年に始まった東征においてもコイノスは引き続き歩兵指揮官として戦い、グラニコス川イッソステュロスガウガメラなどの主要な戦いで名前が言及されており、ガウガメラの戦いでは負傷した〔ibid, I. 14; II. 8, 23, 24; III. 11〕〔クルティウス, III. 9. 7; IV. 13. 28〕〔ディオドロスXVII. 57, 61〕。グラニコス川の戦い(紀元前334年)の後、新婚だったコイノスは他の新婚者たちと共に彼らへの王の気遣い(無論政策的な意図もあったであろうが)によって一時帰国を許され、翌年にゴルディオンで新たに徴募された兵と共に遠征軍に合流した〔アッリアノス, I. 24, 29〕。
紀元前330年ペルシア門の戦いではフィロタスアミュンタスポリュペルコンらと共に軽装歩兵を指揮し〔クルティウス, V. 4. 20, 30〕、アラクセス川に橋を掛ける作業をした〔アッリアノス, III. 18〕。バクトリアでは帰順したばかりのアレイア太守サティバルザネスベッソスに寝返った時に王と共に急行してアレイアを制圧した〔ibid, III. 25〕。同年のフィロタス裁判ではフィロタスの妹を娶っていたコイノスはおそらく保身のためかフィロタスを裏切り者と激しく弾劾し、ヘファイスティオンクラテロスと共に拷問によって真相を究明すべしと主張した〔クルティウス, VI. 9. 30, 11. 10〕。
紀元前328年ソグディアナでのスピタメネスとの戦いにおいて、コイノスはアルタバゾスと共にスピタメネスが逃げ込んだというスキュタイ人の土地へと送られた〔アッリアノス, IV. 16〕。高齢を理由にアルタバゾスが引退した後、コイノスはスピタメネスの攻撃を受けたがこれを撃退し、それから間もなくマッサゲタイ人とスキュタイ人がスピタメネスの首を持参して投降したため、ナウタカで王に合流した〔ibid, IV. 17, 18〕。
紀元前327年アスパシオイ人、そしてアッサケノイ人に対する作戦では王が軍を分割した時にはその下で戦い〔ibid, IV. 24, 25〕、バジラという町に分遣された〔ibid, IV. 27〕。ヒュダスペス川に至ると、渡河のために後方のインドス川の船を運ぶよう命じられて引き返し〔ibid, V. 8〕、その任を果たした後、紀元前326年のヒュダスペス川の戦いでは右翼の歩兵部隊を指揮し、敵左翼に対する攻撃において大きな役割を果たした〔ibid, V. 12, 16, 17〕〔クルティウス, VIII. 14. 15〕。その後、マケドニア軍がアケシネス川を渡った時には後続の現地インド人部隊の渡河を支援するためにアケシネス川に残された〔アッリアノス, V. 21〕。ヒュパシス川では長く続いた遠征で疲弊していた軍がこれ以上の進軍を拒み、さらに進もうと唱える王に対してコイノスは反転を説得する演説をした〔ibid, V. 27, 28〕〔クルティウス, IX. 3. 3-15〕。しかし、反転から三日後にコイノスは病死した〔アッリアノス, VI. 2〕〔クルティウス, IX. 3. 20〕。
== 註 ==


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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